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奥輝明講師(微生物学教室)の論文がMonoclonal antibodies in immunodiagnosis and immunotherapyのHigh-Impact Articlesに選ばれました

2016/04/05

「Monoclonal antibodies in immunodiagnosis and immunotherapy」でのHigh-Impact Articlesについて

微生物学教室 講師 奥輝明

 Monoclonal antibodies in immunodiagnosis and immunotherapy, 35, 12-17, 2016

 上記ジャーナルにてHigh-Impact Articlesに選ばれました。論文題名は、『Development of Splice Variant-Specific Monoclonal Antibodies Against Human α3 Integrin』です。

 インテグリンはα鎖およびβ鎖からなる2量体構造の膜貫通タンパク質です。細胞外領域は細胞間の接着や細胞の組織への接着に関与することが知られています。細胞外で起こった接着などの情報は、インテグリンの細胞内領域を介して核まで伝えられ、細胞の運命を決定すると考えられています。これまでに18種類のα鎖、8種類のβ鎖が発見され、その組み合わせにより24種類のインテグリン2量体の存在が確認されています。

 私たちの研究室では、α3鎖およびβ1鎖より成るα3β1インテグリンについて研究を行っています。このα3β1インテグリンは、動物の発生や組織形成に重要であることや、胃がん細胞などで発現が高く、浸潤・転移等のがんの悪性形質と緊密に関係していることから注目されています。今回、私たちはインテグリンα3鎖のスプライス変異体をヒトにおいて初めて発見しました。本論文では、この変異体に対する特異的モノクローナル抗体を作製し、その利用法などについて報告しました。スプライス変異体とは、mRNA前駆体からmRNAが成熟する過程であるスプライシングに差異が生じることで、1つの遺伝子から翻訳される異なるタンパク質のことです。インテグリンα3鎖のスプライス変異体は、細胞内領域のアミノ酸配列が異なるため、細胞外部からの情報伝達を調節している可能性が考えられます。マウス組織を用いた発現分布解析より、本来のインテグリンα3鎖が全身に発現しているのに対して、この変異体は脳においてのみ発現していることが明らかになりました。インテグリンα3鎖のスプライス変異体の詳細な機能解析は、脳におけるインテグリンの新たな役割の発見に繋がることが期待されます。

 本研究の遂行にあたりご指導頂きました辻勉教授ならびに微生物学教室の皆様に深く感謝いたします。

 

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