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池内由里講師(医療薬剤学教室)の研究が日経産業新聞(4月14日付)に掲載されました。

2016/04/14

口腔粘膜への局所投与を目的とした新規口腔粘膜付着錠の開発

 医療薬剤学教室 講師 池内由里

 ポリビニルアルコール(PVA)は、医薬品の基剤や結合剤として汎用されており、また優れた粘膜付着性を有することから、粘膜付着性ポリマーとしての有用性が期待できます。そこで、重合度および粒子径が異なる種々のPVAを用いて口腔粘膜付着錠を直接打錠法により調製し、その製剤特性について比較することで、粘膜付着性ポリマーとして最適なPVAの特性を評価しました。口腔粘膜に直接適用する口腔粘膜付着錠は、患部での効果的な局所作用が期待できることから、口内炎の疼痛緩和を目的に、主薬はインドメタシン(IMC)としました。

 製剤の引張強度は、粒子径が小さいPVAを用いた製剤では、粒子径の大きいPVAを用いた製剤と比較して高くなる傾向がみられました。実験計画法を用いた解析結果では、引張強度はPVAの重合度および粒子径の影響を受けることが示されました。膜付着性については、PVAの添加量の影響はあまりみられず、PVAの重合度の最適値が存在する可能性が考えられました。実験計画法を用いた解析結果においても、膜付着性はPVAの重合度の影響を受けることが示されました。吸水性については、粒子径が小さいPVAでは、大きいものと比較して低下する結果が得られました。実験計画法を用いた解析結果では、吸水性はPVAの重合度および粒子径の影響を受けることが示されました。以上より、PVAの特性が製剤特性に影響を及ぼすことが示され、PVAの重合度については最適値が存在し、粒子径については小さいものが、粘膜付着性ポリマーとして最適であることが示されました。

 そこで、最適なPVAを用いて調製した口腔粘膜付着錠について、粘膜付着性ポリマーとして汎用されているカルボキシビニルポリマー(CP)あるいはヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を用いて調製した口腔粘膜付着錠と比較しました。PVA製剤の引張強度および膜付着性は、CP製剤およびHPC製剤と同程度でした。一方、薬物放出性については、PVA製剤において高い薬物放出性がみられ、 6時間での薬物放出量は、PVA製剤ではHPC製剤およびCP製剤のそれぞれ2.5倍および5倍の値となりました。今後、ラットの口腔粘膜にPVA製剤を貼付し、粘膜への薬物透過性および体循環への薬物移行性について評価していきます。PVA製剤が口腔粘膜への局所投与を目的とした口腔粘膜付着錠として有用となるものと期待しています。

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