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受賞情報

山本 章午さん(薬物治療学教室 大学院修士2年生)が第45回日本神経精神薬理学会にて若手優秀発表賞を受賞しました

2015/12/12

第45回日本神経精神薬理学会 若手優秀発表賞を受賞して

薬物治療学教室 山本 章午

 第45回日本神経精神薬理学会 (2015年9月24日~ 25日: 船堀) にて若手優秀発表賞を受賞いたしました。受賞の発表タイトルは「Streptozotocin誘発糖尿病マウスの不快情動反応亢進に対する扁桃体カンナビノイドの関与」です。このような賞を頂けて非常に光栄です。以下に研究の概要を紹介させていただきます。

 生活習慣病の一つである糖尿病は、その合併症として網膜症、腎症および末梢神経障害を引き起こすことが知られていますが、最近になって糖尿病は末梢神経だけでなく中枢神経をも障害し、不安やうつといった精神疾患を引き起こす可能性が指摘されています。実際に、糖尿病患者ではうつ病の罹患率が健常人と比較して高いことが報告されています。しかし、糖尿病時に認められる精神障害の発生機序についての詳細は明らかではありません。

 近年、内因性カンナビノイドが記憶や情動において重要な役割を果たすことが明らかとなっています。そこで本研究では、糖尿病マウスにおける不快情動反応の変化に対するカンナビノイド機能の関与を検討しました。実験の結果、糖尿病マウスにおける不快情動反応の亢進は、不快情動を司る脳部位として知られる扁桃体のカンナビノイド機能の亢進によるものであることが示されました。また、糖尿病マウスの扁桃体ではグルタミン酸神経機能が亢進し、これが不快情動反応を増強させることも明らかになりました。さらに、グルタミン酸神経機能の亢進による不快情動反応の増強は、カンナビノイド機能を介していることが分かりました。以上の結果から、糖尿病マウスでは、扁桃体のグルタミン酸神経の機能が亢進し、これが内因性カンナビノイドの機能を亢進させることで、不快情動反応が増強することが示唆されました。

 糖尿病時の精神疾患は、それ自体の問題のみならず糖尿病の治療を進める上でも障害となる可能性があることから、このような研究の発展が糖尿病時の精神疾患の予防や治療に新たな可能性を提供出来るものと期待しています。

 最後に本研究を遂行するにあたり、多大なるご指導、ご鞭撻を賜りました亀井淳三教授、池田弘子准教授に深く感謝致します。また、ご協力頂きました薬物治療学教室の皆様に心より感謝申し上げます。

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