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受賞情報

関野 翔太さん(薬物治療学教室 修士2年)が第17回日本咳嗽研究会にて優秀演題賞を受賞しました

2015/12/12

第17回日本咳嗽研究会 優秀演題賞を受賞して

薬物治療学教室 修士2年 関野 翔太

 この度、第17回日本咳嗽研究会 (2015年10月10日 : 大阪) にて優秀演題賞を受賞いたしました。このような栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。受賞演題名は「Moguisteine (モグイステイン) の繰返し投与による気道収縮増強に伴う咳反射亢進」です。

 近年、8週間以上続く咳である慢性咳嗽を訴えて医療機関を受診する患者が増加しています。日本における慢性咳嗽の3大原因疾患として咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群があげられますが、近年の生活の欧米化により胃食道逆流症に伴う咳嗽も増加しています。慢性咳嗽は各種鎮咳薬の有効性が低く、治療が困難であることが問題になっています。しかし、慢性咳嗽時の咳感受性亢進メカニズムは不明な点が多く、詳細な機序の解明が必要です。

 咳は湿性咳嗽と乾性咳嗽の2種類に分類されます。湿性咳嗽は、痰のような分泌物や異物を生体の外に出す働きをします。一方、乾性咳嗽は咳のみが起こり苦痛を感じさせる病的咳嗽です。湿性咳嗽は止めてはいけない咳であり、乾性咳嗽は止める必要があると考えられています。乾性咳嗽の原因には、咳受容体感受性亢進と気管支平滑筋収縮の亢進の二つがあげられます。咳受容体感受性亢進は、吸気の温度変化や弱い刺激 (受動喫煙や線香の煙など) でも咳が誘発される状態です。咳受容体感受性が亢進していない咳嗽では、気管支平滑筋収縮が主因となることがわかっていますが、その詳細は明らかになっていません。

 苦味を受容するtaste receptor type-2(TAS2R)は、舌のみならず肺や喉頭など気道細胞上にも発現しており、気管支平滑筋の反応性を調節していることが明らかにされています。そこで受賞対象となった研究では、慢性咳嗽の原因の1つである気道収縮増強に伴う咳感受性亢進のメカニズムを明らかにする一環で、moguisteine繰返し投与で認められる咳感受性亢進に対する様々な検討を行いました。その結果、moguisteine繰返し投与は気管平滑筋の反応性増強に伴い咳感受性を亢進させることが明らかになりました。また、moguisteine繰返し投与で認められる咳感受性の亢進は、β2受容体作動薬およびTAS2R作動薬によって抑制されることや、β2受容体作動薬およびTAS2R作動薬は異なる経路を介して気道収縮を抑制し、咳感受性を抑制することを明らかにしました。

 最後に、本研究を遂行するにあたり、多大なるご指導、ご鞭撻を賜りました薬物治療学教室の亀井淳三教授に心より御礼申し上げます。また、ご協力くださいました池田弘子准教授に感謝いたします。さらに、薬物治療学教室の大学院生および卒論生の皆様に心より御礼申し上げます。

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