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受賞情報

田村 英紀特任准教授(先端生命科学研究センター)が公益財団法人ロッテ財団 第3回ロッテ重光学術賞(研究者育成助成)を受賞しました。

2016/05/09

公益財団法人ロッテ財団 第3回ロッテ重光学術賞(研究者育成助成)を受賞して

先端生命科学研究センター 特任准教授 田村 英紀

  この度、「栄養と運動が織り成す賢い脳回路の分子基盤の解明とその相乗効果に基づく高次行動解析」という研究テーマで第3 回ロッテ重光学術賞を受賞致しました。本賞は研究者育成助成も兼ねており年間1,500 万円を最長5 年間(総額7,500 万円)という長期にわたる助成が受けられます。このような大変栄誉ある賞を頂きまして誠に身の引き締まる思いであります。

 食には多くの機能的な栄養素が含まれており、これらが体に良い効果があることは動物行動実験を通じて明らかとなってきました。しかしながら、食によっていったい体の何がどう変わるのか?ということが明確に特定されてこなかったため、その詳細なメカニズムはほとんどわかっておりません。本研究では、世界に先駆けて同定した“賢い細胞”を指標とした食による記憶向上のメカニズムを解明し、また運動と機能的栄養素の併用摂取における相乗効果を細胞レベルで同定します。それによって「食」がどれだけ脳機能に影響を与えているのかを細胞レベルでそのメカニズムを明らかにしたいと考えております。

 また病気や加齢に伴う脳機能の低下を考えたときに、まず高次認知機能の低下が問題となります。つまり単純な学習能力は保持されますが、ひらめきや洗練された動作などの機能がまず障害されます。一方、日々の食生活が乱れますとこういった高次脳機能がまず影響を受けます。そこで持続的且つ微量な機能的栄養素の摂取による細胞レベルでの変化は脳の質の向上に重要であると考え、細胞レベルでの表現系で良化する高次脳機能を抽出します。従来、実験動物であるマウスでは高度な脳機能を解析することは困難であると言われてきましたが、近年の研究ではマウスの認知能力は従来考えられてきたレベルよりも高いことが明らかとなってきました。そこで本研究では、機能的栄養素によってもたらされる“賢さ”を新規高次行動表現解析システムで同定し、その賢い行動の基盤となる賢い脳回路の形成メカニズムを明らかにします。

 以上のような脳内の特異的細胞における食の解析は、従来では追求不可能であった現象を見出すことができると考えております。また食が体に与える影響は個体ごと様々でありますが、特定の脳細胞の変化を定量化する方法論によって食の効果を客観的に評価することが可能となります。このように脳科学を応用することで食科学の統合的分子理解を推し進められると考えております。

  最後になりますが、本研究の遂行にあたり様々なご助言を下さいました薬理学教室の成田年教授をはじめご協力頂きました皆様に心より御礼申し上げます。

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