星薬科大学

「インフルエンザウイルスの世界初の発見と星製薬」


 星薬科大学は今年で創立100周年を迎えましたが、創立者星一が設立した星製薬の社内に設けられた「教育部」が本学の前身であります。

 その星製薬が、日本の伝染病研究史上歴史的な発見に関わっていたらしいことが、東京大学名誉教授の山内一也先生の調査でわかりました。その詳細は、本年8月発行の雑誌「科学」第8号(岩波書店)に掲載された「インフルエンザウイルスを最初に発見した日本人科学者」というタイトルの総説に述べられています。

 タイトルにある日本人科学者は、元パスツール研究所研究員の山内保博士です。当時の日本ではインフルエンザの原因は細菌であるとする説が主流でしたが山内博士は星製薬株式会社の主任ドクトルであった坂上弘蔵とともに、星製薬の「細菌部」で研究を行い、病原体が細菌ではなくウイルスであることを世界で最初に発見したとされています。

 この成果は星製薬の設立からわずか8年後(T. Yamanouchi et al., Lancet, 1, 971 (1919))のことであり、星一が感染症の研究にもただならぬ熱意を持っていたことを物語っています。


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