FD活動・SD活動
FDとは・・・
FD(ファカルティ・ディベロップメント)とは、個々の教員の教育内容や方法の改善及び向上のために行われる大学等の理念・目標や教育内容・方法についての組織的な研究・研修の取組を総称しています。
その意味するところは極めて広範囲にわたりますが、具体例としては、学生による授業評価アンケートの実施、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などを挙げることができます。
FDの推進について
1.本学の教育環境の充実に向けて
星薬科大学では、ファカルティ・ディベロップメント(FD)の義務化に伴い、平成20年4月1日に学則改正とともに星薬科大学FD推進委員会を設置した。
本学では、従前より授業評価アンケートを行い、授業の充実・改善を図るとともに、新しい教育制度(6年制と4年制学科の設置)がスタートしたこともあり、常に薬学教育の在り方等についても委員会組織或いはワーキンググループ等で検討を重ね、教育方法の改善・充実を図ってきたところである。
これらは、広義のFDの一環とも考えられ、教育・研究環境の改善に一助となったことは言うまでもない。
特に、平成18年の新しい薬学教育のスタート後に、円滑な学生教育を進めるうえで問題点として発出した、4年制学科(創薬科学科)における「スーパーローティションの導入」や、6年制学科(薬学科)における「病院・薬局実務実習の実習施設との連携体制強化」等については一例である。
これらのように、本学においては、ここ数年、新しい薬学教育制度を踏まえつつ、学生教育の改善・充実を図ってきたところであるが、今後も継続して将来の大学像を踏まえつつ、FD推進に努めていく考えである。
2.本学のFD推進計画について
本学のFD推進については、平成22 年10月13日開催の教授会において、FDの推進が確認され、具体的方策については、FD実施検討委員会を立ち上げ実行に移していくこととした。
その後、FD実施検討委員会が発足し、実施検討事項を整理し委員会での検討を重ねつつ、順次実行することとした。
FD推進計画
- 実施体制
① 委員会の設置
・ FD推進委員会(学長を委員長として各学科長等で構成)
・ FD実施検討委員会(各学科長、教養科長、若手の教員及び事務職員他で構成) - 実施検討事項
① 授業評価アンケートの改善
② 講演会の開催
③ 研究会・研修会の開催
④ 公開授業・研究授業の設定
⑤ CT(クリティカル・シンキング)研究会の設置
⑥ FD評価委員会の設置 - 実施内容と方法
・ 授業評価アンケートの改善
従来より実施されていた授業評価アンケートの評価項目の改善と、得られたアンケート結果の活用方法の検討
・ 講演会
教授会開催日に教授会構成メンバー(講師以上)を中心に実施
・ 研究会・研修の開催
教授会開催日に教授会構成メンバー(講師以上)を中心に実施
FD活動実績
日程 | 講師 | 内容 | 備考 |
2011年 | 川島 啓二(国立教育政策研究所) | 危機に立つ大学教育とFDの役割 | |
2011年 6月8日 | 学内シンポジウム | 実習の現状と問題点 | |
2012年 3月7日 | 学内シンポジウム | ①何故FDをやらなければならないか、②何故FD が義務化されているか、③FDとは何か | |
2012年 11月14日 | 森田 育男(東京医科歯科大学) | 薬学出身者としての大学改革への取り組み | |
2013年 9月25日 | 学内シンポジウム | 新薬学教育モデル・コアカリキュラム 実施に向けて | |
2014年 7月23日 | 工藤 潤(大学基準協会事務局長 ) | 教育の内部質保証について | |
2014年 12月17日 | 奈尾 光浩(有限責任監査法人トーマツ パートナー ) | 大学ガバナンスと研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドラインについて | |
2016年 7月27日 | 学内シンポジウム | 公的資金・助成金等の使用に関する手続・注意点等、科研費に係る最新情報、使用上の注意点等 | SD合同 |
2016年 10月1日 | 学内シンポジウム | 教育改革WS | |
2018年 2月15日 | 学内シンポジウム | 本学の臨床薬剤師養成について考える | |
2019年 2月15日 | 学内シンポジウム | 世界に奉仕する人材育成のために何をすべきか〜 『先導的人材』の輩出〜 | PD参加 |
2019年 8月23日 | 青木 昭子(東京医科大学八王子医療センター) | アクティブラーニングの意義と効果を学び、教育手法の向上につなげる | |
2020年 1月29日 | 学内シンポジウム | 志願者減少についての情報の共有化と、対応策 第1部 事前説明・情報共有 | |
2020年 2月14日 | 学内シンポジウム | 志願者減少についての情報の共有化と、対応策 第2部 ワークショップ | |
2021年 2月19日 | 中村 壽宏(神奈川大学法学部) | オンライン時代における著作権への配慮 | |
2021年 2月19日 | 学内シンポジウム | コロナ禍での教育経験を活かした来年度の教育方法の提案 | |
2022年 3月8日 | 佐藤 浩章(大阪大学 全学教育推進機構教育学習支援部) | シラバスの書き方 | |
2022年 8月30日 | 小佐野 博史 (帝京大学名誉教授) | 「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」の改訂について | |
2022年 12月22日 | 平田 收正(薬学教育評価機構評価委員会委員長 ) | 6年制薬学教育の内部質保証に関するシンポジウム(薬学教育評価機構主催) | オンライン視聴 |
2023年 5月17日 | 学内シンポジウム | 指導教員制を通して「学生の問題点を早期に発見するコツ、対応方法」 |
SDとは
SD(スタッフ・ディベロップメント)とは、職員を対象に、教育・研究支援や管理運営等の資質を向上させることを目的とした取り組みのことです。
SDについて
①実施体制
・SD委員会(委員長を事務局長として、総務部長、教務部長等で構成)
②SD委員会の審議事項
・SD活動の企画立案
・SD活動の実施計画の立案
・SD活動の評価
・SD活動に関する情報の収集と提供
・その他、SD活動に関する必要な事項
SD活動実績
日程 | 講師 | 内容 |
2013年9月18日 | 学内開催 | 大学を取り巻く環境変化と本学の対応―教育の質向上を目指して― |
2014年7月23日 | 工藤 潤(大学基準協会事務局長 ) | 教育の内部質保証について |
2014年12月17日 | 奈尾 光浩 (有限責任監査法人トーマツ パートナー ) | 大学ガバナンスと研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドラインについて |
2015年7月15日、16日 | 学内開催 | ①本学のグローバル化対応について、②私立大学等経常費補助金について、③大学職員に求められる役割について |
2016年6月24日 | 学内開催 | 国際交流ネットワーキングバンケット |
2016年7月27日 | 学内開催 | 公的資金・助成金等の使用に関する説明会 |
2016年8月30日 | 学内開催 | 3つのポリシーに基づく大学の取組に係る自己点検・評価について |
2017年7月26日 | 学内開催 | 公的資金・助成金等の使用に関する説明会 |
2017年9月28日 | 学内開催 | 大学改革の方向(私立大学等改革総合支援事業等)及び本学におけるグローバル化対応等 |
2022年9月15日~30日 | オンライン開催 | 情報セキュリティ講習会 |
2022年12月22日 | 平田 收正(薬学教育評価機構評価委員会委員長 ) | 6年制薬学教育の内部質保証に関するシンポジウム(薬学教育評価機構主催) |
2023年6月13日~8月31日 | E-learning受講 | ビジネス文書講座 |
2023年9月1日~30日 | オンライン開催 | 情報セキュリティ講習会 |