FD(ファカルティ・ディベロップメント)とは、個々の教員の教育内容や方法の改善及び向上のために行われる大学等の理念・目標や教育内容・方法についての組織的な研究・研修の取組を総称しています。
その意味するところは極めて広範囲にわたりますが、具体例としては、学生による授業評価アンケートの実施、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などを挙げることができます。
【基本方針】
星薬科大学におけるファカルティ・ディベロップメント(以下、FD)とは、本学の教育・研究の質を向上させることを目的とした、組織的な教員の資質及び能力開発の取り組みのことであり、星薬科大学が掲げる「求める教員像」を実現するための基盤となる活動として位置づける。
【求める教員像】
星薬科大学が求める教員は、本学の「建学の精神」、「教育の理念」及び「教育の目的」を踏まえ、「学位授与の方針」、「教育課程編成・実施の方針」、「入学者受入の方針」を理解し、本学が設置する教育・研究組織の設置目的に相応しい教育・研究能力を有する者とする。
【実施体制】
本学のFD活動は、FD委員会が中心となり、全学的に実施する。FD委員会は、活動内容を検討・立案し、全ての教員に対して実施するとともに、継続的に有効性を検証し、取り組みの改善に努める。
【活動内容】
(1)授業及び研究指導の内容や方法を改善するための研修等の実施
・学生による授業評価アンケートの実施及び教員によるコメントシートの実施
・教育、研究指導能力の向上を目的とした講演会、研修会、ワークショップ等の開催
・博士課程の学生の能力向上のための研修会等の実施(プレFD)
・シラバスの検証
(2)新任教員に対する研修等の実施
新規に採用された教員に対し、本学のビジョン・歴史、「建学の精神」、「教育の理念」、「教育の目的」、
「学位授与の方針」、「教育課程編成・実施の方針」、「入学者受入の方針」、
構成員としての倫理・使命、教育実践・学生支援のための基礎的知識・技術等を身につけるための研修等の実施
(3)FDの基本方針を実現するために必要な活動
・FD活動推進のための将来計画の立案
・FD活動の年間計画の立案
・その他FDの目的達成のために必要な活動
星薬科大学では、学生による授業アンケートの結果をもとに、各学期ごとに最も評価の高かった講義をベストレクチャー賞として選定しています。ベストレクチャー賞に選定された講義を聴講可能にするとともに、教員には講義方法等のノウハウをレクチャーしてもらいます。
また、ベストレクチャー賞を受賞した教員には教授会の中で賞状を授与し、その受賞を賞しています。
川﨑 勝義 准教授 |
「医療心理学」 |
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五十嵐 信智 講師 今 理紗子 講師 |
「生体分子学」 |
竹ノ谷 文子 准教授 | 「体育実技」 |
白水 俊介 講師 | 「ファーマシューティカルコミュニケーション」 |
須藤 浩 准教授 | 「有用植物の歴史と応用」 |
山内 貴靖 准教授 | 「医薬品製造学」 |
日程 |
講師 | 内容 | 備考 |
2011年 |
川島 啓二(国立教育政策研究所) | 危機に立つ大学教育とFDの役割 | |
2011年 6月8日 |
学内シンポジウム | 実習の現状と問題点 | |
2012年 3月7日 |
学内シンポジウム | ①何故FDをやらなければならないか、②何故FD が義務化されているか、③FDとは何か | |
2012年 11月14日 |
森田 育男(東京医科歯科大学) | 薬学出身者としての大学改革への取り組み | |
2013年 9月25日 |
学内シンポジウム | 新薬学教育モデル・コアカリキュラム 実施に向けて | |
2014年 7月23日 |
工藤 潤(大学基準協会事務局長 ) | 教育の内部質保証について | |
2014年 12月17日 |
奈尾 光浩(有限責任監査法人トーマツ パートナー ) | 大学ガバナンスと研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドラインについて | |
2016年 7月27日 |
学内シンポジウム | 公的資金・助成金等の使用に関する手続・注意点等、科研費に係る最新情報、使用上の注意点等 | SD合同 |
2016年 10月1日 |
学内シンポジウム | 教育改革WS | |
2018年 2月15日 |
学内シンポジウム | 本学の臨床薬剤師養成について考える | |
2019年 2月15日 |
学内シンポジウム | 世界に奉仕する人材育成のために何をすべきか〜 『先導的人材』の輩出〜 | PD参加 |
2019年 8月23日 |
青木 昭子(東京医科大学八王子医療センター) | アクティブラーニングの意義と効果を学び、教育手法の向上につなげる | |
2020年 1月29日 |
学内シンポジウム | 志願者減少についての情報の共有化と、対応策 第1部 事前説明・情報共有 | |
2020年 2月14日 |
学内シンポジウム | 志願者減少についての情報の共有化と、対応策 第2部 ワークショップ | |
2021年 2月19日 |
中村 壽宏(神奈川大学法学部) | オンライン時代における著作権への配慮 | |
2021年 2月19日 |
学内シンポジウム | コロナ禍での教育経験を活かした来年度の教育方法の提案 | |
2022年 3月8日 |
佐藤 浩章(大阪大学 全学教育推進機構教育学習支援部) | シラバスの書き方 | |
2022年 8月30日 |
小佐野 博史 (帝京大学名誉教授) | 「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」の改訂について | |
2022年 12月22日 |
平田 收正(薬学教育評価機構評価委員会委員長 ) | 6年制薬学教育の内部質保証に関するシンポジウム(薬学教育評価機構主催) | オンライン視聴 |
2023年 5月17日 |
学内シンポジウム | 指導教員制を通して「学生の問題点を早期に発見するコツ、対応方法」 | |
2023年 |
学内シンポジウム | ハラスメントに関する講演会 | ※プレFD SD合同 |
※プレFD:主に博士課程の学生の教育力を向上させるための取組
SD(スタッフ・ディベロップメント)とは、星薬科大学の職員を対象に、教育・研究支援や管理運営等の資質を向上させることを目的とした取り組みのことです。
①実施体制
・SD委員会(委員長を事務局長として、総務部長、教務部長等で構成)
②SD委員会の審議事項
・SD活動の企画立案
・SD活動の実施計画の立案
・SD活動の評価
・SD活動に関する情報の収集と提供
・その他、SD活動に関する必要な事項
【目標】
星薬科大学は、職員の人材育成を実施するに当たり、建学の精神、教育理念、及び社会規範に基づき、教育研究活動、及び大学運営を適切、かつ効果的に行う事を目的とし、そのために必要な知識・技能・能力・資質を持った人材を育成する事を目標とする。
【方針】
上記の目標を達成するため、星薬科大学SD委員会規程等に基づき、以下の研修を組織的かつ体系的に実施する。
(1)建学の精神、教育理念、各ポリシーに係る研修
(2)コンプライアンスに係る研修
(3)ハラスメント防止に係る研修
(4)コミュニケ―ション能力の向上に係る研修
(5)各職員の業務能力の向上に係る研修
(6)その他、上記目標を達成するために必要な研修
日程 | 講師 | 内容 |
2013年9月18日 | 学内開催 | 大学を取り巻く環境変化と本学の対応―教育の質向上を目指して― |
2014年7月23日 | 工藤 潤(大学基準協会事務局長 ) | 教育の内部質保証について |
2014年12月17日 | 奈尾 光浩 (有限責任監査法人トーマツ パートナー ) | 大学ガバナンスと研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドラインについて |
2015年7月15日、16日 | 学内開催 | ①本学のグローバル化対応について、②私立大学等経常費補助金について、③大学職員に求められる役割について |
2016年6月24日 | 学内開催 | 国際交流ネットワーキングバンケット |
2016年7月27日 | 学内開催 | 公的資金・助成金等の使用に関する説明会 |
2016年8月30日 | 学内開催 | 3つのポリシーに基づく大学の取組に係る自己点検・評価について |
2017年7月26日 | 学内開催 | 公的資金・助成金等の使用に関する説明会 |
2017年9月28日 | 学内開催 | 大学改革の方向(私立大学等改革総合支援事業等)及び本学におけるグローバル化対応等 |
2022年9月15日~30日 | オンライン開催 | 情報セキュリティ講習会 |
2022年12月22日 | 平田 收正(薬学教育評価機構評価委員会委員長 ) | 6年制薬学教育の内部質保証に関するシンポジウム(薬学教育評価機構主催) |
2023年6月13日~8月31日 | E-learning受講 | ビジネス文書講座 |
2023年9月1日~30日 | オンライン開催 | 情報セキュリティ講習会 |
2023年12月22日 | 学内開催 | ハラスメントに関する講演会 |