教員紹介
研究室紹介
呼吸や食事をすることで、私たちの体は常に細菌やウイルスなどの病原体を取り込んでいます。それでも病気にならないのは、体に生体防御機構が存在し、病原体の感染を防ぐのは主に免疫担当細胞の働きです。
微生物学研究室では、「健康を維持するための免疫システムの仕組みを調べる」をテーマとして、免疫担当細胞の働く仕組み(感染防御、がん、炎症、アレルギーの病態)を解明し、応用することで、病気の予防や免疫応答を制御する医薬品の開発を目指し、以下の研究を行っています。
- 病態モデル(肺炎球菌感染、担がん、潰瘍性大腸炎)における免疫記憶状態とその維持に関与する抗原受容体(BCRs/TCRs)レパトロームの解析
- 免疫制御分子Coronin-1の解析(感染症、アレルギー、免疫担当細胞の成熟)
- 細菌、真菌由来物質による免疫制御作用の解析
- iPS細胞やがん関連抗原に対する人工抗体の作製
- 抗体を利用したがん治療法の開発
- 炎症性物質の新規高感度検出法の開発
これらの研究は、微生物学、分子生物学、生化学、細胞生物学、薬理学、動物実験学、遺伝学に基づく実験手技を駆使して行っております。これらを通じて、今後より一層重要性が高まる生物学的製剤を深く理解することに役立ちます。