LABORATORIES

病態生理学

研究室紹介

  1. 造血器腫瘍の分子病態と新規治療薬の分子作用機構の解明
      白血病、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍は、近年の治療法の進歩により治療成績の向上が得られていますが、その一方で治癒しない症例がなお多数あります。
      教室では、白血病、骨髄腫細胞の増殖、アポトーシス回避に働くキナーゼや転写因子に着目し、病態の解析や天然化合物による新規治療の分子作用機序を検討するため、生化学的および分子生物学的手法を用いて研究を行っています。
  2. 骨肉腫の病態解明と新規治療法の開発
     骨肉腫は特に若年者に多く見られる骨原発の悪性腫瘍であり、肺などへの転移を認めるため治療が難しい悪性腫瘍です。骨肉腫の発症、病気の進展に関する病態が詳細には明らかにされておらず、有効な治療法の開発が進んでいない現状があります。
      教室では、骨肉腫の臨床像を反映するユニークな骨肉腫細胞株を用いて、疾患モデル動物を作成し、腫瘍の発症、進展、治療抵抗性に関与する分子を探索しています。
  3. 自己免疫性甲状腺疾患の病態の解明 
     自己免疫性甲状腺疾患は、甲状腺組織の種々の成分に対する自己抗体により発症します。バセドウ病は,甲状腺細胞膜上の甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体が原因で甲状腺機能亢進症となる、特に女性に多くみられる疾患です。頻脈や甲状腺肥大以外にも、骨粗鬆症、腹部症状などの臓器合併症も伴います。
     教室では、バセドウ病モデル動物を作製し、自己免疫異常の発症機構、バセドウ病による臓器合併症の発症機構について検討しています。また、このモデル動物を用いて新規甲状腺薬の開発や治療法の評価を行っています。
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