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機能分子創成化学

研究室紹介

「有機化学により生体高分子を合成・修飾し、高機能化合物を創成する」

「有機化学により生体高分子を合成・修飾し、高機能化合物を創成する」

 有機化学は、その始まりから生体物質と深く関連して発展してきました。現在、分析技術や周辺学問領域の進展により、糖鎖や修飾タンパク質のような、生命現象に深く関わりを持つ中程度から大きな分子量を持つ分子の合成が強く求められています。
 機能分子創成化学研究室では、有機合成化学により糖鎖・複合糖質やその修飾体を合成し、高機能を持つ化合物の合成を行うことを研究中心課題とします。それらを通して、生命機能解明のための分子や高付加価値化合物の創成理論の開拓を行います。
 有機合成化学の特長である、合成化合物の量的供給、構造均一化合物の合成、系統的合成を行い、有機化学により周辺領域を先導し、波及効果のある研究を目指します。

  1. 新規グリコシル化反応の開発と生理活性糖鎖の合成
    私たちが存在を明らかにしたエンド開裂反応を利用して高い立体選択性で糖鎖合成を行います。さらにそれらを利用して高生物活性を持つ糖鎖を合成します。  
  2. 糖タンパク質の精密合成
    抗体に代表されるタンパク質の糖鎖均一化・ライブラリー化を行います。均一な糖タンパク質の合成は、巨大分子の合成という点からも有機合成化学における開拓すべき分野ですが、今後の構造生物学や生化学研究にも貢献します。
  3. 抗体薬物複合体の創成理論の開拓
    抗体を低分子やラジオアイソトープで修飾した抗体薬物複合体やradioimmunotherapy について有機合成化学の立場から研究を展開しています。
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