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受賞情報等
2023.04.27

平井 理香さん(薬学科5年 薬剤師職能開発研究部門(現所属:生物制御科学研究室) )が日本薬学会第143年会 学生優秀発表賞を受賞しました

日本薬学会第143年会 学生優秀発表賞を受賞して

薬学科5年 薬剤師職能開発研究部門(現所属:生物制御科学研究室)平井 理香
※受賞当時(2023年3月時点)の学年及び所属

 日本薬学会第143年会のポスター発表にて、学生優秀発表賞を受賞致しました。受賞した研究は、「小学生を対象とした薬育実験『薬をジュースで飲んでも良いか?』の適切な条件の検討」というタイトルで行われました。このような賞を頂き大変光栄に思います。以下に研究の概要をご紹介いたします。

 近年、コンビニエンスストアやインターネットを通じて一般用医薬品の入手が容易になり、国民が医薬品の正しい知識を身に着けることがますます重要となっています。一部の小学校では学校薬剤師と養護教諭が共同で薬の飲み方教育(薬育)を実施しており、この中で視覚的な学習を促すために、簡単な実験が取り入れられることがあります。
 具体的には、「薬はコップ一杯程度の水またはぬるま湯で飲む」という教えを視覚的に示すために、ジュースにNaHCO3を含む医薬品を加えて発泡させ、児童が観察する実験が行われます。この実験を通じて、児童に水以外で服用すると医薬品に変化が生じる可能性を実感してもらうことが目的です。しかし、ジュースや医薬品の種類によって発泡量が異なり、一定の結果が得られないという問題がありました。そこで本研究では、都内で販売されているジュースおよびNaHCO3を含有する医薬品を用いて、児童にわかりやすく、かつ購入や運搬が便利で手軽に準備できる条件について検討しました。
 結果として、果汁100%で果粒を含まないグレープフルーツジュースやオレンジジュースの発泡量が多く、また、1包当りのNaHCO3の含有量が多い医薬品ほど発泡量が多いことが明らかとなりました。このようなジュースと医薬品を使用した実験を取り入れることで、児童の記憶に残りやすく、効果的な薬育授業を推進することができると考察しました。

 最後に、本研究にあたり、研究環境のご提供、また、終始ご指導賜りました薬剤師職能開発研究部門の先生方、生物制御科学研究室の先生方に心よりお礼申し上げます。

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