公益財団法人日本食品化学研究振興財団「平成28年度研究助成金」の採択について
薬動学教室 講師 五十嵐信智
この度は、日本食品化学研究振興財団「平成28年度研究助成金」に採択され、大変光栄に思います。
日本食品化学研究振興財団は、食品の安全性を確保し、国民の健康保持増進に寄与することを目的として、食品添加物の安全性および有用性など食品化学に関する調査、研究に対して研究費の助成を行っています。今回、私は「薬物代謝酵素の発現および活性に及ぼす既存添加物ポリフェノールの影響とそのメカニズムの解析」という研究課題で、本助成金を賜りました。
最近、食品や天然物が同時に摂取した薬物の体内動態に影響を及ぼすことが数多く報告されております。私は、緑茶ポリフェノールをはじめとするポリフェノール類についても、その摂取量や摂取期間によっては、同時に摂取した薬物の血中濃度を変化させ、薬効や副作用の発現に影響を及ぼすのではないか、と考え、本助成金に応募いたしました。今後、研究を行っていく中で、医療に貢献できる知見を見出していきたいと思います。
最後に、本研究プロジェクトに多大なご助言をいただいております薬動学教室教授杉山清先生、ならびに研究協力者であります楠欣己くんと今理紗子さんに厚く御礼申し上げます。