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生命機能創成科学研究室(研究室案内)

スタッフ

教授
五十嵐 勝秀
准教授
田村 英紀
特任准教授
大竹 史明
助教
大塚 まき

『生命の機能を学び新たなモノを創り出す』

 生命は驚きに満ちています。元は1個の細胞から多種多様な細胞が分化し、相互に絡み合って体を作り上げ、多少の環境変化にはびくともせず恒常性を示し、大きな環境変化には自らを変えて対応します。
 このような驚くべき生命の仕組みは一体どう理解できるのでしょうか?
 生命に必須な遺伝子の総体であるゲノムを中心に理解が進んでいます。ゲノムにはどの遺伝子を使うかラベルがつけられており、遺伝子の発現をオン、オフするスイッチの仕組み「エピジェネティクス」によって様々な細胞が生み出されます。私たちの経験や食生活、育ってきた環境の情報が「エピジェネティクス」によって遺伝子に記憶されることも分かってきています。再生医療の扉を開いたiPS細胞も細胞分化遺伝子記憶の消去によって作られます。
 私たちはこうしたエピジェネティクスを研究し、遺伝子の記憶を改変することで疾患を治療し、体を改善するゲノム制御の基盤を作ることを目指しています。その一環としてエピゲノム操作技術の開発を進め、強力なツールである次世代シーケンサーを活用し、これまでにない疾患治療、健康増進への新しい可能性に挑戦しています。
 一方で、日本を含め世界では、遺伝的なものから生活環境を含め様々なことが要因となってがんを患う人が増えています。新しい診断法や治療法の開発に伴い、以前と比べて生存率の向上したがんもありますが、がん治療には未だに超えなければならない高いハードルがあります。例えば、薬が効果を示さなくなる「薬物耐性」や、がん細胞が他の臓器へ移って増殖を続ける「転移」、がん消失後に再びがんが出現する「再発」、そして薬による「副作用」が挙げられます。私たちはそれらの問題を解決すべく、可視化(イメージング)やDDS(薬物送達システム)、分子生物学の知識と技術を駆使し、細胞レベルから個体レベルにわたって「がん(細胞)」の特徴と「薬」の活用法について研究しています。そして、新たな知見の積み重ねにより、臨床現場にフィードバックできる早期診断の手法や治療に用いるより良い製剤の開発を目指しています。

キーワード:エピジェネティクス・ゲノム・毒性・治療・がん・イメージング・早期診断

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