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受賞情報

眞鍋史乃教授(機能分子創成化学研究室)が社団法人有機合成化学協会企業冠賞カネカ・生命科学賞を受賞しました

2020/12/10

社団法人有機合成化学協会企業冠賞カネカ・生命科学賞を受賞して

機能分子創成化学研究室・医薬品研究所
教授 眞鍋史乃

この度、「複合糖質の均一合成による高機能化合物創成研究」の研究テーマで社団法人有機合成化学協会企業冠賞であるカネカ・生命科学賞を頂くことができました。この賞は、「学界または非営利研究機関所属の会員で、有機合成化学に基礎をおき、生命科学に関連した技術、産業の発展に寄与する独創的かつ優れた研究業績を挙げた研究者個人」に与えられるものです。

タンパク質糖鎖付加は最も主要な翻訳後修飾ですが、セントラルドクマの外での複雑な過程を経て生合成される糖鎖・複合糖質は、不均一であるため、糖鎖構造とタンパク質の構造についての構造活性相関が明らかにはなりません。生命現象の解明のためには、均一構造の試料の入手が不可欠ですが、有機化学により、自然界から入手が困難である糖鎖・複合糖質を均一な形で得ることができるはずです。均一な構造の糖鎖・複合糖質の提供は、糖鎖科学の発展に大きく寄与することでしょう。

まず、新奇タンパク質翻訳後修飾として同定されたC-mannosyl tryptophan の化学合成を達成しました。現在、化学合成C-mannosyl tryptophan、および、その類縁体を用いた共同研究により、C-mannosyl tryptophanと疾患との関連にも明らかになりつつあります。

また、抗体―薬物複合体は、副作用の少ない医薬品として、現在、国内外のアカデミア・企業にて様々な方向性から盛んに研究されています。私たちは約10年前から抗体―薬物複合体のリンカー開発や、安全域や再現性を高めることなどを目的として、均一構造のADCの作製などの研究を行ってきました。

これらの研究を通じて、多くの企業との共同研究を展開しており、その点が評価にもつながりました。これまでの有機化学では、低分子化合物が合成ターゲットでした。今後、有機化学を武器として、生体内高分子を修飾することにより、有機化学が先導する研究領域の開拓を行っていきたいと考えます。

最後に、受賞対象の研究において、和歌山県立医科大学・井原義人先生、国立がん研究センター・松村保広先生、安永正浩先生、東北医科薬科大学・山口芳樹先生をはじめとして、多くの共同研究者の方々にお世話になりました。また、株式会社伏見製薬所、日本ウオーターズ株式会社もご援助頂きました。ここに厚く感謝いたします。

 

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