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海外アドバンス実務実習(カナダ)

まるまる1ヵ月、バンクーバーの薬局で実務を経験まるまる1ヵ月、バンクーバーの薬局で実務を経験

医療のグローバル化が進む今、
ボーダレスな視野をもった薬剤師の必要性が
ますます高まっています。
そこで本学では、学生が持つ海外への好奇心を
グローバルな薬学人育成へとつなげるために、
薬学科5年次に「海外薬局研修」を実施。
提携するカナダ・バンクーバーの薬局で
薬剤師として活躍する本学OGの指導のもと、
約1ヵ月間カナダの医療現場を体験する
スペシャルなカリキュラムです。

「海外アドバンスト実務実習」 の目的

薬剤師が多様な医療業務を担う
カナダならではの実習プログラム

薬剤師に許可されている職務が多いカナダだからこそ体験できる、責任感や知識レベルの高さを、実際の薬局で経験 します。まさに“チーム医療” の中で求められる「薬のプロとしての役割」を肌で感じることができます。

<カナダの薬剤師に許可された職務例>

  • 慢性の病気に対する処方箋を書ける
    緊急性が高い場合には、薬剤師の名前で少日数分の処方箋を書くことがある
  • 海外旅行前のワクチンなど、予防接種も実施できる  など

プログラムの内容

ほぼ毎日薬局に通い、薬剤師について、現地での業務を体験

  • 薬剤師による予防接種などの皮下・筋肉注射の見学
  • 長期間服用薬などの場合、一つの処方箋を複数回利用して処方できる「リフィル制度」の学習
  • 調剤やカウンセリングなど、現地の薬局での薬剤師業務の見学  など

実習を現地で対応する椿井先生から出題されるケーススタディー問題に挑戦

ある患者さんはAという薬とBという薬を飲んでいます。その上で、現在、こういった症状を訴えています。あなたは薬剤師としてどうしますか?」といった、リアルなケーススタディー問題が出題されます。含まれている成分の機序や剤型、患者さまの情報なども考慮し、広い視野で考えなければ正解がでない実践的な問題です。
この課題にでてくる薬品名や症状が毎日の薬局実習での体験とリンクすることで、目の前で行われている薬剤師業務 をより深く観察し、考察することができます。

近隣の大学や病院を訪れカナダの医療事情・問題を体感

カナダでは、がんの痛みに使用される医療用麻薬の乱用が社会問題に。
薬物乱用患者数が多い背景、中毒患者さんに対して薬局内で行っている治療や、さらなる患者さんの数を増やさないための取り組みを学び、薬剤師が担う、薬を適切な患者さんに適切に使用していただく役割の大切さをより一層強く感じました。

現地の一般家庭にホームステイしながら、異文化への理解を深める 現地の一般家庭にホームステイしながら、異文化への理解を深める
患者さんに寄り添うサポートには高い知識と判断力が必要であると実感
「海外薬局実習」に参加したきっかけは?

自分自身の視野を国外に広げるためにも、大学在学中に一度は海外で学習を行いたいと思っていました。そんな中、大学3年次に、このプログラムを指導してくださる椿井先生の講演会で海外の薬剤師が、患者さんにとって最も身近な医療従事者であり、職能も非常に幅広いという事に対して大変驚きました。そして、カナダで「薬のプロとしての薬剤師の役割」を肌で実感して学びたいという気持ちが強くなり、アドバンスト実務実習への参加を決心しました。

1ヵ月間、カナダの薬剤師業務を“体験”した感想は?

実際に、処方箋を有していない患者さんが、頻繫に薬局に来局し、薬剤師にいろいろな相談をしている光景は大変印象的でした。
バンクーバーでは、医師の診療を受けるためには、基本的には予約が必要であり、すぐに受診出来ない場合があります。つまり、患者さんにとって最も身近な医療従事者は薬局にいる薬剤師という事になるのです。
その分、相談を受け、受診勧奨と大衆薬のどちらで対応する事がその患者さんにとって適切であるのか即座に判断する力が求められます。私自身も患者さんの症状から適切な対応を考えるトレーニングを行いました。難しいケースもありましたが、良い経験となりました。
また、ワクチンの接種や一部の処方権が認められているなど、カナダの薬剤師の職域は日本よりも幅広いです。調剤作業はファーマシーアシスタントが担い、薬剤師の業務と分業され、薬剤師がより頭脳労働に集中するための環境が整備されていました。
そうした職域が広いという事は、薬剤師としての責任もその分強く求められていて、常に自己研鑽していく必要があるという事を改めて認識しました。

コミュニケーションの面での心配は?

英語力の面で不安がありましたので、実習前には、英語担当の先生に英会話練習などのサポートをしていただいたり、積極的に留学生に話しかけたりして、自己研鑽に日々取り組みました。

将来ビジョン現地にいくと、医療の専門用語が飛び交っていました。単語の意味が分からない場面もありましたが、その際には速やかに単語の意味を調べるなどする事により、円滑に実習を行う事が出来ました。薬局内では椿井先生をはじめとする多くの先生方がサポートしてくださいますので、日常会話レベル程度の英語力で問題ないと思います。事前準備の段階で、英語力とともに、薬物治療に関する知識を予め身につけておくという点も非常に重要だと思います。
「学びたい!」という熱い気持ちが何より重要です。ぜひ、海外の医療制度や薬剤師の職能に関して少しでも興味がある際には、英語力を問わず挑戦してみてください。

今回の体験では、将来ビジョンは変わりましたか?

バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州の処方箋には、薬をいつ服用すれば良いのかという情報は記載されておらず、薬剤師が判断。患者さんの生活スタイルや家族状況、服用状況、年齢等を総合的に判断して、薬剤師は一人一人の患者さんに応じた最適な服用のタイミングを決めていきます。日本では、服用のタイミングは医師によって決定されますが、常に患者さん目線に立ち、患者さんの訴えに耳を傾けて寄り添うような薬剤師に将来なりたいです。バンクーバーでみたように、患者さんと薬剤師の間での信頼関係を構築していく事で、患者さんの病状の改善が大きくされた場合には、薬剤師としてのこの上ないやりがいにつながると思います。
医師の負担の軽減目的や地域包括ケアシステムの実現に向けて、日本でも薬剤師の職能の拡大がバンクーバー同様に少しずつではありますが進んでいます。変化をする事を恐れる事なく、常に薬剤師として患者さん目線に立ち、自己研鑽を含め挑戦し続けていく必要があると、この実務実習を通して実感しました。
在宅医療やかかりつけ薬剤師といった日本の薬剤師制度ならではの魅力も再認識できました。将来を考える大きなきっかけになるとともに、薬剤師として多くの知識を習得する意欲も高まる素晴らしい体験でした。

Message 
~カナダでの薬局実習に参加する学生に向けて~

カナダ教育研究センターセンター長 椿井 真貴 先生

カナダ教育研究センターセンター長
椿井 真貴 先生

カナダの薬剤師は、日本の薬剤師と比べると、職能が広く、例えば「処方権」があったり、「予防接種」を実施したりします。そのため、職能の広さや権利を利用した患者さんへの対応については、選択肢を多く持つことになるので、責任も大きくなります。
学生には、こういった違いを知るというのはもちろん、実際の現場に立つという機会を活かし、患者さまや薬に対して、とことん掘り下げて考えることの大切さを学んでほしいですね。そして、患者さんを目の前にしたときに、その方にとっての真のベストな選択を考えられる薬剤師となってほしいと思っています。

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