中学生の頃から薬の研究開発に興味はあったものの、入学当初は将来の具体的なイメージを描くことができていませんでした。
しかし、「ただ薬剤師になるだけでなく、自分にしかできない形で患者さんに貢献したい」という思いから、大学での多くの学びや経験をもとに様々な可能性を探り始めました。単科大学ならではの特徴として、星薬には学年を超えた密な交流があります。そうした繋がりを活用し、様々な先輩方から現在の仕事である開発職の話を聞くなど、情報収集を行いました。その結果、一人ひとりの患者さんに向き合う臨床薬剤師とは異なりますが、多くの患者さんに貢献できる新薬開発という道を選択することができました。
薬学科は6年制と長い期間大学に通うことになります。私は、その時間を未来の自分のために最大限活かせる環境かどうかが重要だと考えています。私が星薬を選んで良かったと思っているのは、「自分がどうなりたいか」という目標に向かって行動できる自由な環境があったからです。周りの友達も先輩も、そして大学自体も、一人ひとりの挑戦を後押ししてくれます。ただし、これは待っているだけでは何も始まりません。自分から「こうなりたい」という思いを発信し、行動を起こすことで、星薬には無限の可能性が広がっています。
例えば、悩みを抱えたとき、一人で抱え込まなければ、必ず手を差し伸べてくれる人が見つかります。就職活動でも、先輩方から具体的な経験談を聞くことができ、自分の将来を具体的にイメージする助けになりました。
研究室では指導教員の先生の下で気管支喘息の研究に取り組みました。ここでの経験は、目の前の課題に対して仮説を立て、実験を重ねて解決していくプロセスを学ぶ貴重な機会となり、現在の業務にも大きく活きています。医師や治験コーディネーターと協力しながら問題解決を図る際、研究室で培った論理的思考が役立っています。
就職活動では、就職部の方々から手厚いサポートを受けることができました。特に、私を担当していただいた職員の方とは1年以上にわたって相談を重ね、開発職としてのキャリアプランを具体的に描いていくことができました。
このように、自分から一歩を踏み出せば、それに応えてくれる環境が整っているのです。
現在は治験プロジェクトチームの国内におけるリーダーとして、新薬開発の最前線で活躍しています。
治験の現場では、社内の関係者のみならず、医師や治験コーディネーターとの 信頼関係構築が不可欠です。「また一緒に仕事がしたい」と言っていただけるような関係性を築けるように日々業務に励んでいます。
今後のキャリアとしては、医薬品の安全性や価値最大化へ貢献できるような人材になりたいと考えています。学生時代に培った「自ら情報を取りに行く姿勢」は、社会人になった今も私の強みとなっています。
高校生の皆さんには、単に「薬学部に行く」のではなく、自分の可能性を最大限に広げられる場所を選んでほしいと思います。星薬には、自分の意志で道を切り開いていける環境があります。その中で、どれだけ自分を成長させられるかは、皆さん次第です。ぜひ、自分の「やりたい」という思いを大切に、それを実現できる場所を選んでください。