参加したいと思ったきっかけは、「今しかできない経験をしたい」という強い気持ちからです。私は高校生の時、海外研修の機会があったにもかかわらず、自分に自信が持てず諦めてしまった過去があります。その時の悔しさから、ずっと「いつかは留学をしたい」と考え続けてきました。そしてこれが学生最後のチャンスだと思い応募しました。


授業に関しては、現地の教員に確認したところ受講は不要との指示があったため、履修することはありませんでした。
プログラム開始後の1週間は、施設の案内や実験開始にあたっての事前レクチャーを受けました。私はBrushiteという骨に近い生体材料の研究をしている研究室に配属されました。これまで触れたことのない研究分野だったため、まずはパワーポイントを用いてスライドを作成し、基本的な知識を学ぶところから始めました。2週目からは徐々に実験が始まり、指導員の方に手順や操作を確認していただきながら、実際の実験作業に取り組んでいきました。


滞在先の食事は、基本的に自炊を中心としました。昼食はスーパーや大学内にあるカフェで購入するほか、友人とカフェに出かけることもありました。現地の外食費はとても高いと感じられましたが、スーパーで売られている野菜やフルーツは手頃な値段で手に入るものも多かったです。また、アイルランドで有名なチーズ、バター、ヨーグルトなどの乳製品はどれも非常に美味しく印象に残っています。日本から食材を多く持参しましたが、なかでも3分で茹で上がるパスタと味付け用のソースは、自炊に慣れていない私にとって大変便利なアイテムとなりました。


Airbnbで探した大学まで徒歩で約25分、トラムで約10分のところに滞在しました。寝室と専用のバスルームがあり、キッチンやリビングルームを共有していました。ホストファミリーとして募集されているお家ではありませんでしたが、とてもフレンドリーなご家庭でいつも気にかけてくださり最後まで楽しく過ごせました。
到着後の1週間ほどは、雨が降ったり止んだりを繰り返すアイルランドらしい天候が続きました。しかし、私が滞在した年はヨーロッパで熱波が発生し、6月中旬から帰国するまでは晴天に恵まれる日が多く、最高気温が20度を超える日がほとんどでした。現地の方々から「次来る時にこの天気を期待してはいけない」や「こんなに天気がいいなんてラッキガールね」と言われるくらい珍しい天気だったようです。日中は半袖で過ごせる日も多かった一方、風が吹くと体感温度が下がり肌寒さを感じることもあったため、常に上着は持っていました。

夏のアイルランドは日が沈むのが遅く、夜遅くまで周囲が明るいため、一人で行動していても恐怖心を抱くことはありませんでした。スリや置き引きに対する最低限の対策は意識して行動していましたが、特にトラブルに巻き込まれることなく安全に生活することができました。


休日はダブリン市内の観光地を巡るほか、現地の生活に慣れてからは北アイルランドのベルファスト、エディンバラ、バルセロナなどへも訪れました。研究活動が目的ではありますが、留学期間中の限られた機会を活かし、ヨーロッパならではの多様な文化に触れることで、学業の息抜きと同時に様々な経験をできる有意義な時間を過ごしました。


出発前はイランを巡る情勢悪化により、航空便の運行に影響がないかなど不安な点もありましたが、実際は特に問題なくプログラムを終了することができました。現地では人種差別を感じることもなく、日本にいる時と変わらない安心感を持って日常生活を送ることができました。

プログラムを通してグローバルな環境下で問題に直面した時、問題解決に向けてのアプローチを主体的に考えられるようになったと思います。困ったら誰かに質問するという日本語では簡単にできていたことが最初は英語だと遠慮をしてしまい、後で調べればいいかと放ってしまいました。ですが生活を続けるにつれ研究に関しての質問を先生にしたり、失敗をしたときの解決策をディスカッションしたりしました。こういった経験を通して、自然と言語を恐れずに自発的なコミュニケーションをとることができるようになったと感じます。

直面した問題に英語でのコミュニケーションを手段とし、周りと解決策を模索するという経験をしました。研究の場において国境を越えた最新の情報、専門性を吸収して課題解決へ貢献する力を身につけることができたと思います。これは今後の薬剤師のキャリアにおいて他職種との協力が欠かせない臨床の現場において連携をし、最善策を導くことへの基礎になったと感じます。

私は留学経験がなく、海外旅行も2回ほどで、英語の勉強は学校でしかしたことがありません。語彙力も不十分で何度も聞き返す場面がありました。でも出会ったすべての人はいつも優しく最後まで私の言っていることを理解してくれようと、そして理解できるまで説明してくれました。ジェスチャーでも十分伝わります。参加しなかったら出会うことができなかった人たち、することができなかった経験、得ることができなかった考え方がこの8週間に詰まっていると思います。
最後にプログラム前後からサポートしてくださった阿美様をはじめとする星薬科大学の先生及び職員の方々に感謝申し上げます。
Special thanks go to Dr. Kulwinder and the laboratory members for their excellent guidance. I am also deeply grateful to Ms. Fiona and Dr. Waddington for their kind support before my arrival.
Finally, thank you to all the RCSI students for providing me with so many wonderful experiences.
TOP